Tern Surgeの特徴的なシートクランプのボルトが壊れたので、新しいボルトを探して交換するまでのメモ。
悲劇は突然訪れた
シートポストの高さを調整しようと、シートクランプのボルトを緩めようとしたときに悲劇は突然訪れました。2本あるうちの1本が力を入れても回らなくなっていたのです。イヤ~な異変を感じたものの、どうにか外さないことには一生調整ができないので、ナット側にKURE5-56を浸透させてから回しました。ゴリゴリと削れるような手ごたえではあったものの、無事にボルトを回すことができ外れました。見事にネジ山は欠けています。
![](https://bike.tostring.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_8814-1024x1024.jpeg)
さて、こうなってしまっては、ボルトを取り換えなければなりません。
ボルト類の寸法を測る
さて、交換部品を探すためにボルトの寸法を測っていきましょう。太さは5mm、ネジ山部分の長さが16mm、素材はヘッドの部分にA2-70と刻印されていることからSUS304のステンレス製だと思います。このボルトに、厚さ1mm、外径8.6mm程度の平ワッシャーを通し、反対側を幅8mm、高さ5mmの六角ナイロンナットで止める構成です。ボルトはTHE製。ナットにもTONG製の刻印アリ。
![](https://bike.tostring.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_8817-1024x1024.jpeg)
シートクランプを締めると、ナイロンナットの出口ギリギリまでネジ山が来ていたので、ワッシャーとナイロンナットの間の距離は10mmある感じですね。
![](https://bike.tostring.jp/wp-content/uploads/2023/08/seatclampbolt-1024x537.png)
さて、寸法は分かったので、これと同じものを探してみましょう。
選択肢が意外と少ない
少しでも安く手に入れるために、ホームセンターに出向いてみました。しかし、売り場に並ぶボルトのネジ山の長さは、10mm、15mm、20mmのように5mm刻みであるものがほとんど。16mmのモノなんて売ってない……。
ナイロンナットは、ホームセンターには高さが7mmのモノがありました。しかしこれだと、16mmのネジ山では、肝心のナイロンナットのナイロンの部分にまで届きません。かといって、20mmのボルトにしてしまうと、ナイロンナットから3mmも飛び出してしまいます。3mmはデカい……。
そしてなにより、厚さが1mmもある平ワッシャーなんて売ってない……。元から付いている平ワッシャーを失くしたら二度と手に入る気がしない……。どうしよう……。
結局 Amazon で購入
AmazonでM5x16mmのボルトを探すと、出てくるのはチタン製がほとんど。いっそのことチタン製に変えても良いなあと思ったものの、予算の都合もあるのでとりあえずはステンレス製で揃えることにしました。となるとこれまた選択肢が限られているのですが、どうにかトラスコ中山のボルトが見つかりました。THE製。しかしお得な39本入り……。こんなに本数は要らないのですが、んまあそこまで高いわけではないので仕方なしか……。
ナイロンナットも高さ5mmのものは選択肢が限られる……。こっちは10個入り。んまあ、ナイロンナットはナイロン部分が劣化することもあるし、緩めたり締めたりと再利用するのも5回程度が目安なので、こちらは数量が多めでも使い道はありそう。ちなみに、uxcellというのは香港の会社らしい。ノーブランド製。精度はそこそこ。使用には問題の無いレベル。
今回は10個入りを買ったけど、30個入りでも価格はそんなに変わらないですね。使うアテがあるなら、多めを買ったほうがお得です。
そして平ワッシャーは、元々付いているものをそのまま再利用することにしました。平ワッシャーも交換するとなると、ワッシャーとセットになっているボルトを探すのが良さそう。単品でこの厚さ、大きさのワッシャーは売っているのかなあ……?
無事に復活しました
これらの組み合わせでなんとか復活。
![](https://bike.tostring.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_8839-1024x1024.jpeg)
まだまだボルトが余っているので、またネジ山が欠けても安心!