自転車は速く走れるだけじゃなく、安全に止まれなければなりません。
Tern Surgeの標準ブレーキ
Tern Surgeに標準で付いているブレーキは、Ternのサイトでは「Alloy Forged Caliper Brake」と記載されています。実物を見てもブレーキ本体にメーカーのロゴなどはありません。しかし、ブレーキシューには「TEKTRO」のロゴがあり、ブレーキ本体の裏側には「R313」と文字が刻まれてあるので、TEKTRO R313で間違いなさそうです。
このキャリパーブレーキは、Amazonで検索すると前後セットで4千円台とコスパ最強ですね。
交換後はシマノのクラリスに
Surgeのコンポは、ブレーキ以外はシマノのクラリスで統一されています。そのため、ブレーキもクラリスに交換することにしました。ネットでいろいろと調べると、ブレーキは105(BR-R7000)に交換している人が多く、わざわざクラリスに交換する人は少ないようです。しかし、調べれば調べるほど自分の使い方ではクラリスでも十分だと思い、試しに買ってみることにしました。
![](https://dassets.shimano.com/content/dam/global/cg1SHICCycling/final/products/cg2SHICComponent/cg3SHICBrake/cg4SHICBrakeCaliper/P-BR-R2000_15929_1.jpg/jcr:content/renditions/P-BR-R2000_15929_1_750_750.jpeg)
Surgeのブレーキは前輪も後輪もリア用
キャリパーブレーキは、前後セットで売られていることが多くあります。しかし、Surgeのブレーキを購入するときには注意が必要です。なぜなら、Surgeは前後とも後輪用のブレーキが必要になるからです。前輪フロントフォークのブレーキを取り付ける台座がちょっと特殊な形状をしているからですね。(特殊なのはSurgeだけ。Surge Proのカーボンフォークは、前輪はフロント用ブレーキ)
キャリパーブレーキの前後は、ブレーキ本体に取り付けられているピボットボルトの長さがまるで違うので、前後を間違って買った場合は買い直しになってしまいます。というわけで、クラリスのキャリパーブレーキBR-R2000のリア用を2つ購入しました。
ついでにインナーケーブルも交換しておきます。
また、取り付ける部品が命を守るブレーキということもあり、しっかりトルクを測りながら作業したいと思い、簡易なトルクレンチを購入しました。自転車のフレームとブレーキ本体を固定するピボットボルトの締め付けが一番大きな力が必要で、ディーラーマニュアルでは「8-10Nm」と指定されています。そのため、最低でも10Nmを確認できる工具を選ぶことにしました。
こうした工具はBIKE HANDだとかからも同じようなのが販売されているので、どこでも手軽に手に入りそうです。
装着後の感想
ブレーキの装着は、メーカーが公開しているディーラーマニュアルに従って作業を行い、そう難しくはなく取り付けることができました。自転車との固定で8Nm以上のトルクをかけようと思うと、買った工具では手がプルプル震えましたが……。
![](https://bike.tostring.jp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_8662-1024x1024.jpeg)
装着後は平坦や登り下りで300km以上走りましたが、走行中の速度調整や停止にも不安なく利用できます。自転車を買ってすぐにブレーキを交換してしまったので、標準装備のR313と比べてハッキリとした違いは分かりません。ただし、標準ブレーキ以下ということはなく、確実に良くなっている気はします。
わざわざクラリスのブレーキに交換するという人は少ないと思うので、BR-R2000が装着されたTern Surgeは珍しいかもしれません。